バリスタも常駐する、パリのスニーカーブランド「ヴェジャ」の新社屋を訪問。
Paris 2026.02.17
パリの素敵なオフィスを訪問! サステイナブルなスニーカーを作り続ける人気のヴェジャのオフィスには、エシカルな工夫もたくさんありました。
アトリウムとメニュー充実のカフェテリアが自慢。
[ シューズブランド ]
VEJA
ヴェジャ

社員食堂に続く4フロア吹き抜けのアトリウム。天に向かうように伸びる階段が印象的。
フェアトレードやリサイクルなど、環境と社会的公正を掲げたスニーカー作りを続けるヴェジャの本社はパリ10区。2年前に引っ越した約4000m²の広大な新社屋は、平均年齢28歳の社員約300人の職場だ。オスマン様式の外壁の向こうに広がるのは、ふたつのガラス屋根を通して自然の光が差し込む明るい空間。案内してくれたアガットは、この新社屋のコンセプトを手がけたスペースデザインチームの一員だ。

アガット・ル・コルネックは、店舗やイベントスペースの内装建築を担当するチームの一員。このオフィスの内装デザインにも参加した。
「もともとのビルの構造はそのままです。いちばん手を加えたのはエントランスに続くカフェ」

みんなが大好きな社員食堂。バリスタ常駐のカウンターには、来客連れ、仲間同士のランチ、打ち合わせのカフェにと、絶えず人が訪れる。
壁を壊してガラス天井の下を開放的な空間とし、朝食から午後のおやつまで、女性シェフがベジタリアン中心のメニューを提案する社員食堂。バリスタも常駐する。フランス産の栗材のテーブルとベンチ、アルネ・ヤコブセンのチェアが並ぶデザイン空間は、トレンド最先端のコーヒーショップだって顔負け。
「外部のお客さまを迎えるにも休憩するにも、このカフェの存在は本当に貴重。自慢の場所です」

女性シェフが手がけるヘルシーメニュー。マフィンやクッキー、フルーツ......こんなおやつなら会社が楽しくなるのも当然。

エントランスに続くガラス屋根の下が食堂。食堂の木製テーブルとベンチだけが、このオフィスのために特注した新品の家具なのだそう。
テレワークはしない。だからこそ心地よく、温かみのあるオフィスであることは最も重要なコンセプト。寛いだ姿勢でミーティングできるソファや肘掛け椅子のこぢんまりしたコーナーが、フロアのあちこちに設けられているのはそのためだ。また、エシカルという企業哲学はオフィス作りにも貫かれ、絨毯はリサイクル素材、家具はヴィンテージにこだわった。

デスクのあるオフィススペースの間には、会議室の堅苦しい雰囲気とは無縁のソファや肘掛け椅子のスペースがたくさん。
「もともとデザイン系の勉強をした私にとって、自分では手の届かないピエール・ポランやオリヴィエ・ムルグのデザイン家具やアート作品に囲まれて働けるのもうれしい点。広い空間や屋上のテラスのある気持ちのいいオフィスは、多くの社員にとって毎日来たくなる場所なんです」

大空間を囲むように整然とデスクが並ぶワークスペースも、仕切りのない開放的な雰囲気。
天井まで吹き抜けのアトリウムは、週2回の勤務時間後に行われるファンクショナルトレーニング、アペロや家族も招くクリスマス会、フリーマーケットなど、さまざまな社員イベントの舞台となる。20代の社員が多く、まるでキャンパスのような活気に満ちている。
「友だちはうちの会社をVEJAアカデミーと呼んでいるくらい(笑)。和気あいあいとした職場です」

アトリウムの1階はショールームとしての機能も。新作シューズが展示され、イームズやヤコブセンのヴィンテージ家具が置かれたミーティングスペースが点在する。
photography: Ayumi Shino editing: Masae Takata (Paris Office)





