普段はあけないクローゼットや押し入れを、開くことになるかもしれません。
そこに何が入っているのか、よく覚えていないような物置を、開いてみることになるかもしれません。
中から出てくるのは、忘れていた大事なものたち、いつか使おうと思ってとっておいたものたちです。
今だからこそ使えるものがあります。
過去の自分、過去の家族からの贈り物のような何かがみつかります。
背を向けていたことに、目を向ける時間がやってきます。
たなあげしていたことを、おろしてくることになります。
意図的に避けてきたこと、場合によっては、ずっと逃げてきたことに、向き合うことになる人もいるでしょう。
「臭い物に蓋」をしてきたその蓋を、あけてみる人もいるでしょう。
おそらくその作業は、事前に想像していたのとはまったく違ったものになるはずです。
恐れていたことは起こらず、思ったよりもずっとショックが少なく済むでしょう。
むしろそこにこそ、必要なものが見つかり、安堵できるでしょう。