【桜田通のどおりでおいしいわけ。】第1回 フランス人に教わる「アペリティフ」の流儀。

Gourmet 2026.02.24

俳優業にとどまらず、国内外で活躍の場を広げる桜田通がフィガロワインクラブのフレンズに加入! 彼がいま関心を寄せているのが、"食"やその造り手たち。どこから"おいしい"が生まれ、どのように食べ手に届くのか、その背景にあるストーリーまで桜田がフォーカス。新連載「桜田通のどおりでおいしいわけ。」の第1回は、フランス人が愛するアペリティフカルチャーを知るため、青山のワインバーを訪れた。


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カウンター越しに会話を始めた桜田とギヨーム。「初対面ではなく、実は再会ですね!」と桜田。緩やかにカーブを描く木のカウンターは緊張を強いない。

2025年12月にリニューアルオープンした、アペロ 青山 ワインバー&テーブル。表参道のビルの2階、大きなガラス窓から光が差し込み、木の温もりを感じるこのナチュラルな空間に一歩足を踏み入れた桜田通は「僕、ここ、訪れたことがあるような気がします」と店内を見渡した。
実はリニューアル前の店も、同じ表参道だった。オーナーのギヨーム・デュペリエは、当時の店の空気感をなるべく壊さぬようにこちらに移転。桜田が携帯のカメラロールで過去を振り返ると、3年ほど前に以前の店を訪れていたことが判明! その時の心地よさを、ここでも一瞬にして感じたのだった。

「ようこそ!」
笑顔で迎えてくれたギヨームは、日本に住んで13年になる。故郷フランスのアペリティフ(アペロ)文化を日本でも広めたいという思いを持っている。

フランスのアペロといえば、夕食前にカフェなどで飲み物とちょっとしたつまみを手におしゃべりに花を咲かせる、いわば交流の文化だ。
「アペロは仲間たちが入れ替わり立ち替わりしながら、おしゃべりしていく時間。"あの店で"というのはあっても、はっきり決まったスタート時間はなく、そもそも来ても来なくてもいい。それぞれのライフスタイルに合わせた、気軽で自由な感じなんです」とギヨーム。
それを聞いた桜田は、ミラノで見たアペリティーヴォ風景を話してくれた。
「カフェのカウンターにいろいろなフィンガーフードが並んでいるビュッフェスタイルでした。夕方にそれをつまみながらワイワイ飲んでいる感じでしたね」
「それは北イタリアのスタイルですね。仲間が集まるというより、店の常連がやってくる感じ。ご近所さんたちの集いの場がアペリティーヴォ(フランス語でいうアペロ)なんです」

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アペロ文化について、フランスとイタリアの違いをギヨームに聞き、「そんな違いがあるなんて知らなかった」と驚く桜田。

そんなやりとりをしながら、普段それほどアルコールは口にしないという桜田にギヨームが作ったアペロドリンクは、ユズジンジャーと自家製ミカンシロップをハーブティーとトニックウォーターで割ったモクテルだ。
「1月にパリを訪れた時、何度かモクテルを飲みました。スーパーにも瓶入りのものが何種類か売っていたんですよ。モクテルは東京よりパリの方が充実している気がしました」と桜田。
「最近ぐっと増えていますね。アペロで飲むものは食前酒の定番であるシャンパーニュに限りません。アルコールでなくても大丈夫」
差し出されたグラスに口をつけた桜田は「おいしい! ハーブティーが主体だからとてもさっぱりしているのがいいですね。柚子の香りが最初に鼻を抜け、飲むとジンジャーの味が出てきます。罪悪感なくいくらでも飲めそう」

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クレハーブティーベースのモクテル「MuchAPERO」(¥1,990)を片手にアペロタイム。
シャツ¥80,300、カーディガン¥71,500、パンツ¥64,900、ベルト¥52,800/以上アミ パリス(アミ パリス ジャパン オンライン カスタマー サービス)

そして、つまみとして出てきたのは4種類の日本のチーズ。
「この店では、ワインとオリーブオイル以外は日本のものを使っています」というギヨームに、
「え? 日本のチーズってフランス人であるギヨームさんが使うほどレベルが高いんですか?」と意外な表情。しかし口にするとすぐにその言葉を撤回した。
「正直、びっくりしました。日本のチーズがこんなに本格的だなんて考えたこともなかったです。これとモクテルの組み合わせで長居しそう。アペロじゃ終われない」
笑いながらも真顔でそう語る桜田に、「料理もたくさんありますよ」とオーガニックの野菜のカゴを見せてくれたギヨーム。

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手前は「国産チーズ盛り合わせ」80g ¥2,590、奥は「ドメーヌ・ダルデュイ/ブルゴーニュ オート コート ド ボーヌ 2021」ボトル¥10,790、グラス¥2,190

 

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神奈川県横須賀市のSHOファームの野菜や、モクテルのシロップにも使っている愛媛県西予市、無茶々園の柑橘などをカゴいっぱいに。どちらも無農薬・無化学肥料の栽培。

「宝箱ですね! ここで使う素材はすべて生産者の顔が見えるし、しかもギヨームさんという目利きが選んだもの。それだけで信頼できるうえに、こうしてカウンターで話を聞きながら食べられるのは格別です」と桜田。
すっかり打ち解けて、おしゃべりに花が咲いたアペロのひととき。次に訪れる日も楽しみでならない様子だ。


DORI SAKURADA
1991年生まれ、東京都出身。ミュージカル『テニスの王子様』で注目を集め、以降ドラマ、映画など幅広い作品に出演。Netflixシリーズ「今際の国のアリス」をきっかけに、国内外で活躍の場を広げる。近年はTVドラマ「海老だって鯛が釣りたい」に出演。2025年には八芳園にて自身初のディナーイベントを開催し、"食"を通じた新たな表現とファンとの交流にも力を注いでいる。@dorisakurada

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APÉRO AOYAMA Winebar & Table
アペロ 青山 ワインバー&テーブル
東京都港区南青山3-8-5 The CITY MINAMI AOYAMA FIOREビル2F
03-6684-8148

営)18:00〜23:00L.O.ドリンク(火〜金、フードのラストオーダーは21:30) 11:30〜15:00L.O.、18:00〜21:30L.O.(土)
休)日、月
https://apero.co.jp/ja
@apero_aoyama

問い合わせ先:
アミ パリス ジャパン オンライン カスタマーサービス
03-4563-9380

photography: Yuka Uesawa text: Chieko Asazuma styling: Kei Shibata hair & makeup: Yudai Makino(vierge)

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