【韓国ソウル旅】パフューマーHという唯一無二の空間で、美意識に触れる旅を。
Lifestyle 2026.02.19
英国発のニッチフレグランスブランド、パフューマーHの初となる旗艦店がソウルに誕生。場所選びからこだわったというこのショップには、伝統工芸を取り入れた作品やリフィルサービス、ティーサロンなど、ブランドの哲学を体現する要素が随所にちりばめられている。ロンドンとソウル、ふたつの文化が交差する唯一無二の空間を紹介していく。
香りと異文化が邂逅する、唯一無二の場所。
PERFUMER H
ポピュモ H /퍼퓨머 H
[ 狎鴎亭 ]
2025年9月、英国発のニッチフレグランスブランド、パフューマーHの初となる旗艦店がソウルにオープンした。パフューマーHは「香りを通じて日々の暮らしに豊かさと静けさをもたらす」という理念を掲げている。創設者でありマスター調香師のリン・ハリスは、伝統的な調香技術を土台に、自然界の素材と響き合い、心の内面に静かに届く香りを追求してきた。
ソウルの江南区、狎鴎亭(アックジョン)という洗練された街の一角に位置するこの店舗は、建築家キム・デギュン率いるチャクチャクスタジオとの協働により、「香り・クラフト・コミュニティ」の対話を体現する独立型の3階建てとして設計された。旗艦店のオープンにあたり、最も時間をかけたのは場所選びだった。店内の窓を額縁に見立て、その先に広がる四季の移ろいと自然の息吹を感じられるかどうか。借景を求めて選び抜かれた緑豊かな場所で、まるで額縁に入った一枚絵のような窓からの景色が、香りの世界を引き立てている。
店内は石や木、手吹きガラスなど大地の贈り物をふんだんに用い、伝統と現代の美が静かに交差する韓屋の趣を漂わせる。伝統的なポジャギの技法を生かしながら独自のスタイルで作品を生み出す現代アーティスト、ソン・ジヨンによる和紙がそこかしこに用いられ、韓国人アーティスト、キム・ドンギュの作品も店内に彩りを添える。また、店の奥にはラボが設けられ、使い終わったキャンドルを持ち込むと、ボトルを洗浄して好きな香りのキャンドルを詰め替えるリフィルサービスを提供している。
26年1月には、店舗の2階にティーサロンがオープン予定だ。お茶はリンの情熱であり悦びでもある。調香に励む傍ら、いつも一杯のお茶が彼女のそばにあるという。リンと親交の深いロンドンの紅茶専門店ポストカードティーズのティム・ドフェイとのコラボレーションによる特別な茶葉を用いたお茶を、静謐な空間でゆったりと味わうことができる。韓国の茶の文化を英国の茶葉で体験するという、両国の文化が交わるユニークな時間を楽しめる。また、店舗敷地内にある小さな中庭を臨む場所では、韓国のクラフトやうつわ、骨董の家具を扱った企画展を開催する小さなギャラリースペースも設けられている。
ロンドンとソウル、ふたつの文化が交差するこの場所は、香りを通じた文化と体験の発信地として、今後も目が離せない。
ポピュモ H
퍼퓨머 H
서울시강남구압구정로46길55
55 Apgujeong-ro 46-gil, Gangnam-gu, Seoul
070-5226-1883
Ⓜ 狎鴎亭ロデオ(K212)5番出口
営)11:00〜20:00
休)無休
@perfumerhlondon
●100ウォン=約11円(2026年1月現在)
●日本から電話をかける場合、国番号82の後、掲載表記どおりにかけてください。韓国国内でかける場合は掲載表記どおりにかけてください。
●データ欄のⓂは地下鉄、Ⓐは空港鉄道AʼREXの駅を指します。駅名直後の(数字)は地下鉄の切符を購入する際に販売機に打ち込んで行先を示す番号です。
●商品・料理・サービスの価格は、表示価格とは別にサービスチャージがかかる場合があります。
●取材先の営業時間、定休日、料理や価格などは、取材時から変更になることがございます。ご了承ください。
●旧正月・旧盆は毎年日付が変動するため、店によって定休日が変動する可能性があります。事前に店舗にご確認ください。
●店名、施設名は韓国国内で伝わりやすい読み仮名で記載しています。
*「フィガロジャポン」2026年2月号より抜粋
photography: Namuk Kim, Youungwoong Yim, collaboration: Aika Inoue, Maya Watanabe, 協賛:韓国観光公社(@kto.japan)




