石井ゆかりの星占い

2025/11/17 - 11/23

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
今週は逆行中の水星が19日、蠍座に戻り、20日の新月に重なっていきます。
この新月の場所は蠍座の最後のあたりで、木星、海王星、土星と絡み、6星の絡んだ水のグランドトラインを形成します。
さらにここに、牡牛座に戻ったばかりの天王星が突き刺さり、「カイト」という大模様を結びます。
この日の前後、かなり重要な出来事が起こりそうですが、この出来事の方向性や意味は、理解しやすいものではないかもしれません。
複雑で、重層的で、立場によって評価が大きく分かれ、その先も「読む」ことをしにくいような出来事なのではないかと思います。

なぜなら、水の星座は過去や記憶と関係が深いのですが、そのもっとも奥深い場所に、強力な形が形成されることになるからです。
記憶や過去の中から噴出するもの、それをもとにして新しく始まる物語があるのではないかと思います。
新月というスタートラインが「過去」と強く結びつきながら、そこに天王星という「解体」の力を受け止めているのが、非常に印象的です。
過去は「変わらないもの」のはずなのに、記憶は容易に書き換えられ、ねじ曲げられていきます。
記憶は現在からの逆算による物語の欠片です。
現在の自分の思いや願いにより、物語は絶えず編集され、記憶はその文脈に沿って並べ替えられたり、上書きされたりします。
解体と再編集は、天王星的です。
水星逆行もまた、「捉え直し」による改変を感じさせます。

22日、太陽は蠍座から射手座に移動します。
水の星座に集中している力が少し軽くなり、解放感が増すかもしれません。
強いグランドトラインが少しずつほどけるに従って、「自然にそうなっていく」モードから、「自分の力で動かしている」というモードへと、軸足が移動していきそうです。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



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