こんにちは、石井ゆかりです。
先週木星が蟹座に入りましたが、今週は火星が獅子座から乙女座へと移動します。
火星は昨年の11月に獅子座入りし、その後インターバルを経て、4月半ばから再び獅子座に位置していました。
昨年の11月から、あるいは今年4月半ばからの「闘い」が、今週17日を境に一段落します。
これまで熱いチャレンジの時間にあった人は、ホッとひと息つけるでしょう。
さらに21日、太陽が蟹座入り、すなわち夏至となります。
週末には冥王星、土星、海王星、金星、太陽、木星、火星のからむ大模様が形成されます。頂点は金星で土台が火星と冥王星のインコンジャンクト、乙女座に入ったばかりの火星が牽引役となります。
このラインナップは、非常に現実的です。
理念や論理は隠されるか、あるいは目の前の「闘い」の名目のもとに単純化され、利用されます。
主導権を握るのはあくまで、現実的な力、物質的な力、オペレーションの手段などとなるようです。
手段と目的が逆転するような状況になりやすいのではないかと思います。
「なんのために闘うのか」が置き去りにされ、「勝つこと」だけのために全体が動いていくようなイメージです。
たとえば、子どもたちのスポーツの世界で、指導者が試合の成績を重視するあまり、子どもの心身の成長プロセスを重視しなかったり、すべての子どもに機会を与えることを放棄したりする、というニュースを読みました。これはまさに、そういう問題だと思います。本来、子どもたちにさまざまな体験をしてもらい、心身の成長を促すことが目的であるはずなのに、大会などでの勝利が最優先された結果、子ども自身にさまざまな問題が起こる、などというのは本末転倒です。
「本当に大事なことはなんなのか」。
人間がそのことからどうしても離れてしまうのは、不思議なことです。
「それでは競争に勝てない」ということを「現実」と捉えるのか、それとももっと大きな「現実」に向き合おうとするか。
今はそうしたテーマに、スポットライトが当たっているのかもしれません。
今週はそんな感じです。