貴方がおぜん立てした席に、「その人」が座ります。
そこから、話が始まります。
貴方が作った場に、人が集まってきます。
場に命が吹きこまれ、そこから物事が動き始めます。
貴方が整えた条件を、誰かが使い始めます。
苦労して枝にかけた巣箱に、小鳥が住み着きます。
設置したキャットウォークに、子猫が最初の一歩を踏み出します。
それこそが貴方が待っていた瞬間なのだろうと思います。
あるいはこの立場が、完全に逆になるのかもしれません。
誰かが作ったご馳走に、貴方が箸をつけることになるのかもしれません。
相手はそれをずっと待ち望んでいたのだろうと思います。