2018年 おとめ座の運勢(年運) - 石井ゆかりの星占い
情緒ある文体でつづられる12星座占いが大人気の石井ゆかりさんによる星占い。
「フィガロジャポン」本誌(毎号20日発売)で好評の星占い「星の伝言板」を2018年の12月分まで掲載。2019年1月以降は、「フィガロジャポン」本誌をご覧ください。
毎月1日に更新、石井ゆかりさんによる連載コラム「石井ゆかりの伝言コラム」はこちらから。
2018年の星占い

心を沸き立たせる強いモチベーション、
数年をかけた長い旅。
たとえば、自分とは違う母国語を話す恋人ができたら、
きっと、相手の話す言葉を覚えたくなるはずです。
その言葉が多少難しくても、難しさを乗り越えていくだけの「愛」というモチベーションが、
勉強を飛躍的に加速させるでしょう。
「外国語をマスターしたければ、その国の人と恋をするとよい」
とは、使い古されたアドバイスですが、確かに効果は絶大だろうと思います。
もちろん、2018年上半期、貴方が外国の人と恋をする、と言いたいわけではないのです。
もとい、そういう人もいておかしくないと思いますが、
私が言いたいのは、貴方がある強いモチベーションのもとに、
「新しい学び」をスタートさせるだろう、ということなのです。
時間をかけ、労力を注ぎこんででも知りたいこと、身に付けたいこと。
そんな学びのテーマが、2018年上半期、貴方の心を強く支配するだろうと思うのです。
2017年秋以降、そうしたテーマに出合い、
このページを開いている今、すでに勉強の真っ最中だ、という人も少なくないかもしれません。
あるいはこれから、貴方を勉強に駆り立てるモチベーションに出合う人もいるでしょう。
この「勉強」は、「旅」にも置き換えられます。
新しいことを学ぶのは、新しい世界を冒険するのと同じことです。
この上半期以降、かつてない勢いで、行動範囲を拡大していくことになるのかもしれません。
「旅行が趣味」という人も、現代には少なくありませんが、
未知の世界をワクワクしながら旅する経験も、何度も繰り返すうちにいつしかそれに慣れて、
出来上がった旅のスタイルをなぞるだけになれば、行き先がどんなに変わろうとも、
もはやそれは「冒険」とは言えません。
同じ旅のやり方、同じ旅の仲間と、
少し景色の違う経験を求めて出掛けるだけになってしまえば、
「知っている世界」に居続けるのと同じことです。
2018年上半期の貴方が旅するとすれば、それは、行き先が珍しいだけでなく、
旅のやり方やともに行く相手、行く目的や行った先での活動など、
すべてが刷新されていることでしょう。この時期以降の旅は、「新しい旅」なのです。
「旅」は、出張や留学などの形を取るかもしれませんし、
場合によっては「引っ越し」となる可能性もあります。
人生全体を旅と捉えるなら、引っ越しは間違いなく、そのクライマックスのひとつです。
この時期の旅も、引っ越しも、時間をかけた大きな愛と関係しています。
愛し合ってパートナーとなり、あるいは子どもを授かったりした時、
多くの人が引っ越しを考えますが、この時期はそうした変化も起こりやすくなっています。
貴方が愛について、あるいは自分の「やりたいこと」について引き受けたことが、
結果的に貴方を、新しい風景の中へと導いていくのかもしれません。
私たちは無意識のうちに、さまざまな思想や価値観を吸収し、
それを「自分の考え」として生きています。
2018年上半期は、そうした思想や価値観に関して、稲妻のような閃光が走り、
まったく別の考え方に触れることができる時でもあります。
さらにいえば、それはもっと大きな精神的変化の「スタート」にすぎません。
2018年上半期、貴方は精神的にも物理的にも、こんなにたくさんの「移動」を経験します。
そして、それは決してこの上半期だけにとどまるものではありません。
2018年上半期は、いわば貴方の「出発」のタイミングです。
その先には、かつて見たこともないような新しい、不思議な世界が貴方を待っています。
ここから2026年くらいまで、貴方はその冒険旅行を続けていくことになるはずです。
12星座別占い
Horoscope : Ishii yukari / Illustlation : Chihiro Yoshii
石井ゆかりプロフィール
ライター。星占いの記事やエッセイなどを執筆。『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『3年の星占い(全12冊)2018-2020』(文響社刊)も発売中。主宰WEBサイトは『筋トレ』http://st.sakura.ne.jp/~iyukari