デムナによるグッチ、初のランウェイショーを披露! ファム・ファタールの復活を告げる。
Fashion 2026.03.03

2026年2月27日(現地時間)、デムナ率いるグッチが初のショーを開催。フロントローにはデミ・ムーアやロメオ・ベッカムが顔を並べ、そしてランウェイにはケイト・モスらウルトラセクシーな女性たちが登場する。デムナによる「グラマラスのイタリア的再解釈」は、ミラノに強烈な爪痕を残した。

グッチ 2026-2027年秋冬コレクション。(ミラノ、2026年2月27日)photography: Spotlight
この日のショーは14時きっかりに始まる、と事前に告げられていた。ミラノは快晴に恵まれ、何時間も前から会場となったパラッツォ・デッレ・シンティッレの前にはたくさんの人が群がっていた。この建物はアール・ヌーボー様式の巨大な歴史的建造物で、いつもは国際展示場として使用されている。人々が、昨年9月のグッチ初コレクションのヒロインとなったデミ・ムーアや、ロメオ・ベッカム、ショーン・メンデス、フィリピーヌ・ルロワ=ボリュー、パリス・ヒルトン、さらにはStray KidsのリノやXGのCOCONAら、来場セレブを一目見ようと会場を囲み、スマートフォン片手に待ち構えている。
一方、会場内にはデムナが作り上げたシンプルな空間が広がっていた。古代彫像のレプリカが点在し、まるでミュージアムのよう。彫像はナポリ国立考古学博物館やフィレンツェのウフィツィ美術館の協力のもとに作られた。デムナはなによりもまず、イタリア文化におけるグッチの重要性を強調しようとしているのだろう。
フロントロウには、イタリア・ファッション界のビッグネーム、アレッサンドロ・ミケーレとドナテッラ・ヴェルサーチェの姿もあった。ふたりとも、フィレンツェのブランドであるグッチの新たなヴィジョンを披露するデザイナーの応援に駆けつけたのだ。
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エンジン始動!

グッチ 2026-2027年秋冬コレクション。(ミラノ、2026年2月27日)photography: Spotlight
ショーの幕開けを飾ったのは、ボディコンシャスなミニドレスにバッグを抱え、ピンヒールを履いたモデルだ。真っ赤なリップにアイメイクも印象的だ。それは、ヴェルサーチェのショーに登場する"ボムシェル"を連想させる。オフホワイトのジーンズとピッタリと体に沿うタンクトップのルックを纏った男性モデルが後に続く。

身体の曲線を極限まで強調する"ボディコンシャス"なシルエットーーーそれは、トム・フォード時代のグッチから着想を得たハイパーフェミニニティだ。デムナは、シームレスなシェイプウェアのような服で、シルエットをギリギリまでフィットさせ、挑発的でセクシーな魅力を再解釈したのだ。

ヴィットリア・チェレッティ、グッチ 2026-2027年秋冬コレクションにて。(ミラノ、2026年2月27日)photography: Spotlight
ボディコンシャスなシルエットは、ブラックの装いにも引き継がれ、ウェストシェイプが施されたジャケットやコート、ドレスが登場。細身のトップにはスカートやレギンスが組み合わされる。
グッチ流のラグジュアリーは、ジャストフィットしたブルゾンを縁取るフェザーや、シアリングのインターシャ、あるいはレザーといった素材に宿っている。ヴィットリア・チェレッティが纏った黒のロングコートにタートルネック、レザーパンツのルックは美しいイタリア女優たちに匹敵するほどのグラマラスな存在感を放っていた。

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エミリー・ラタコウスキーが着用していたのは、セクシーを際立たせる、曲線美を強調するミニストラップドレス。続いて、髪をタイトにまとめ、ゴールドのスパンコールのサックドレスに身を包んだアレックス・コンサニも登場。ランウェイは、さながらジェットセッターのパーティーのように華やいでいく。

エミリー・ラタコウスキー、グッチ 2026-2027年秋冬コレクションにて。(ミラノ、2026年2月27日)photography: Spotlight

モデルたちはドレープや大胆スリットのイブニングドレス姿で次々と現れ、男性モデルが着用するTシャツはドレープがギリシャ的な雰囲気を漂わせる。ボッティチェリの『ヴィーナスの誕生』を想起させるロング丈の白いドレスも登場し、イタリア・ルネサンスのムードまで漂う。

ケイト・モス、グッチ 2026-2027年秋冬コレクションにて。(ミラノ、2026年2月27日)photography: Spotlight
フィナーレにはケイト・モスが登場。黒のスパンコールドレスは背中が大きく開き、10カラットのダイヤモンドをあしらったホワイトゴールドのGGストリングをのぞかせる。トム・フォード時代をはっきり意識したアイコニックなシルエットを、英国人トップモデルが見事に着こなした。彼女のゆったりとした歩みは、まるで映画のラストシーンを見ているようだった。
From madameFIGARO.fr
text: Marion Dupuis (madame.lefigaro.fr)







