【フィガロジャポン35周年企画】 2013年のフィガロジャポンは、南仏でスターの行きつけ調べてます!

Culture 2026.02.21

パリ生まれ東京育ちのスタイル誌『フィガロジャポン』は、2025年3月で創刊35周年。パリやパリに生きる人々の哲学から旅、ファッション、食、映画、そしてアートまでフィガロジャポンが発信してきた35年の歴史を編集長の森田聖美が当時の思い出に浸りながら、思い入れたっぷりに振り返ります。2013年に発売したすべての号をプレイバック!

2013年3月号(13年1月19日発売)441
今後9年の運のベースを作る年に。

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後半に「春のスーパー開運旅」企画があるが、13年は今後9年のベースを作る年だったそう。知覧の風景が素敵でページをめくる手が止まる。そして例年の「流行予報」大特集。176ものトレンドを知っておかねばとなると、もはや何がいいのかわからなくなってしまうが(笑)、当時はこの進行が大変過ぎて年末年始に製作部門にも業務時間を拡大してもらわないと、白紙が出そうなほど大変なのだ......。毎年、筆者は製作とケンカしていた、ファイターにならざるを得なかった。エルメスとコム デ ギャルソンのコラボ「コム デ カレ」が発売され、ヒット予想に。筆者も絶対買うぞ!と現在も大事に持っている。「あえてメーク上手と言われたい」というタイトルづけをした新色コスメのページも、具体的&ユニーク。

2013年4月号(13年2月20日発売)442
社長から好きと言われたパリ特集。

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前社長の小林圭太氏はマリクレールなども手掛けていた元編集者で、今号に対し、「最近のパリ特集の中では、『パリの素顔』がいちばん好きだったな」と、後に言った。へぇ~~~、そうなのかあ。と思ったことを憶えている。西村編集長のおもしろいところは、「風景」ではなく「街の店のウィンドウ」でもピンとくると表紙の写真に選ぶところで、「パリ20区」でもエッフェル塔の紙細工を選んでいたし、今号でもそう。おしゃれピープルのボボ地区や、エターナルな左岸もしっかり紹介されていて、旬のパリながらクラシックなムードがそこはかとなく漂っている。加えて今号は......パリ全マップ付き、そしてグルメ綴じ込み付きだ。なんだかグルメのページを眺めていたら、この当時のほうが印刷状態がよかったような。切り抜きも綺麗で、色だしもいきいきしている。なぜだ?

 

2013年5月号(13年3月19日発売)443
ありがとう、愛甲さん!

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ファッションページを眺めていると、もっとずっと過去より、フリーランスファッションエディターの愛甲まみ氏にそうとうサポートを受けている。今号などは、表紙から巻頭特集のモードストーリーを何本も、そして、スティルフィガロまで......。たくさん手がけていただいている。そして可愛い。ノンシャランな魅力も発揮されたストーリーだ。きちんとさんでせっかちで前のめりなため進行が遅れることもなく、2026年の現在も助けられています、ありがとうございます。パリジェンヌスタイルやパリっぽいおしゃれは、フィガロジャポンのモード定義のひとつ。今号はスイートがひとつの軸なので、パリのお菓子と愛らしいうつわ特集もドッキング。

2013年6月号(13年4月19日発売)444
トルコに魅せられた!

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筆者が担当して赴いたトルコ特集。倉石綾子氏と2チームで取材した。倉石チームはカメラマン山下みどり氏と、筆者はパリから吉田大輔氏に飛んできてもらい、イスタンブールと地方を取材した。こんなにおいしい料理だとは! こんなに人々が猫に優しいとは! モスクの壮麗で繊細な美しさに目が眩み、ザクロ酢やドライイチジクなどは、いまでも料理に使う。毎日、朝食は意図的に「半地下」のレストランに行こうと吉田氏と決め、地元の人と時に話ながらイスタンブールの暮らしを知ることになった。倉石山下ペアは、毎晩のように風呂屋に出かけていたようだった。

2013年7月号(13年5月20日発売)445
食卓の魅力、KINFOLKの台頭。

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デジタルと雑誌が同居し始めてしばらく経ったこの頃。フィガロジャポンもやらなきゃと焦って、「フィガロ・プラス」というアプリを作ってみたりしていた。今号の巻頭特集はそれと連動を目指した。苦労したと思う、みんな......。時代はポートランド発信の媒体KINFOLKに惹かれていて、パートナーデュオのキッチンや食卓はそれはそれはムードのあるものだった。メディアの世界そのままだった。インテリアを考える時、リビングルームが重視されそうだが、実は可愛い雑貨が多いのはキッチンだ。そのことを忘れずに! ネイル見本帖も別冊付録でイン。石井ゆかりの星占いスペシャルも綴じ込み付録でイン。

2013年8月号(13年6月20日発売)446
洗髪もせず、原稿書き。

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現在、フィガロジャポン本誌副編集長STが初めて海外旅取材に出たのが今号。英語圏でもなく、都会でもないところに最初の出張、というのは実はハードだったのでは?といまは思う。彼女は朝から晩まで原稿を書き続け、洗髪する時間もなかったため、黒い髪が白い肌にべっとりくっついていた。朝、それを見た時におののいたが、「がんばってるなあ......」と涙ぐみそうになったのを憶えている。着地は素晴らしかった。困難の多い出張だったとは思うが、手仕事、素朴さ、愛らしさ、フォークロアの魅力全開の特集となった。ワンモードストーリーのタイアップだが、クロムハーツのページがとてもメッセージ性の高い素敵なビジュアル! また美容ページでダイエット特集で、現在某モード誌で活躍するKH氏が、挑戦~達成し、協力してくれたダイエット機関の方々と打ちあげをしていた記憶。ダイエットって本当に大変なのですね。

2013年9月号(13年7月20日発売)447
またもや「予報」! そして南仏の旅も。

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当時を振り返ると、筆者自身の朝から晩まで働いていたな~と思う。40代だったこともあり、体力はいまの2倍(?)はあった気がする。ついこの前トルコに行って、今度はカンヌへ。映画祭の後半に訪れたため、取材も大変だったが、元フィガロエディターの安田薫子氏のコーディネートで乗り切った。最終日の宿泊ホテルも決めずに、取材をしていた(苦笑)。南仏の11の町や村を取材し、基本的にどのスポットが、シネマスターが訪問したりお気に入りかを紹介。クロワゼット大通りのハイブランドをすべてマップにマーク。イタロプロヴァンサルという料理スタイルもこの取材の際に知った。後に、ブランドのプレスツアーなどでよく南仏に訪れるようになったが、とても懐かしく感じる。カンヌ最終日、カフェのテラスのテレビで閉会式の模様を観ながら、スピルバーグ監督が対象作や人物に賞を授与していく様子が楽しめた。そう、受賞は昨年の12月発売号の表紙を飾った『アデル、ブルーは熱い色』のチームだった。

2013年10月号(13年8月20日発売)448
とてもフィガロらしい一冊。

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こうして過去の号を振り返って、特にフィガロジャポンらしいな、と感じる号とそうでもないな、と思う号があったりするが、今号はとても「フィガロ」な号だ。ロマンティックというキーワードにぴったりな表紙、巻頭のモードストーリーもニュアンスがありながら、物撮影などでしっかりハウツーを指南。パリジェンヌルポのページに、赤いリップのススメ、そしてフィガロビューティストというアンバサダーの発信も。女性現代アーティスト紹介のカルチャーページから、山内マリコ氏の『パリ行ったことないの』の連載がスタート。ちなみに山内氏を推薦してくれたのは、村上香住子氏である。

2013年11月号(13年9月20日発売)449
旅人が変われば、視点が変わる。

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ロンドン特集は現副編集長STと某モード誌のKH氏が一緒に取材してきた号だ。フィガロに入って間もない頃。旅の号は、誰が取材しにいくかでなんとなく方向性やムードが変わる。そういう意味でも過去を振り返って楽しい。今号は「ハウツー」的にロンドンをどう味わうか、にフォーカスされている。街でファッション好きの女の子たちをハントしてオススメを訊いていた、というページも生き生きしていてフレッシュだ。恒例企画コーディネートファイルは、今回バージョンがもっともまとまっていてキレイ。英国男子特集の筆頭は、ベネディクト・カンバーバッジ。それ以外があんまり残ってない? トム・ヒドルストンくらいかな、ちょっと悲しい。

2013年12月号(13年10月19日発売)450
ベストの後は、スタンダード。

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ベストにこだわるシーズンが一定で過ぎた後、今度はスタンダードに戻ってきた。トレンドは巡る。当然。なので秋服Aリストや、定番服をどう着こなすか、などが掲載された内容は実際お役立ちだったと思う。コレクションスナップでも定番的デザインをうまく着こなしている人にフォーカス。美容テーマはビューティストたちの愛するロングセラー。目利きの永遠定番のインテリアや文房具(筆者はツバメノートの大学ノートが絶対定番の仕事道具)紹介など。一貫!!

2014年1月号(13年11月20日発売)451
新世代へのメッセージ。

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同じような特集ばかりをしていれば、エディターも飽きる。だからこそ、新しいメッセージを込めたくなる。特に年末に近づく時は。「美しい人、カッコいい人」というテーマには複層的な意味が込められていると思う。両者は同じだという考え方と、美しいとカッコいいは別のこと、という考え方と。真木よう子氏にきもの姿で登場いただき、スタイリスト原由美子氏も「ずっと着せたいと思っていた人物」と語っている。今号でも三浦春馬氏に登場いただいたが、後に、「FIGARO homme 彼との瞬間」という男性ファッション撮りおろしテーマがスタートするが、そのタイトルのネーミングには三浦氏への筆者の想いを込めている。「石井ゆかり星占いスペシャル」の綴じ込み付録の表回りのイラストが素晴らしくて感動した。

2014年2月号(13年12月19日発売)452
最初の旅ガイド別冊。

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別冊付録のハワイガイドが表紙にもなっている......悪夢の始まりだ。この後、別冊付録と本誌の住み分け方で大変になるシーズン到来。そしてベストに戻っていた。ベストコスメ、ベスト本、冬のベストバイ、フレンチと和食のベストレストラン......。京都と金沢の可愛い道具や雑貨を紹介するテーマが実は本誌巻頭号。作原文子氏のおすすめする京都の道具は本当に欲しくなる。

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