「祝福ムードが一転」アン王女の長男ピーター・フィリップスの結婚式写真が王室内で波紋を呼んだ理由。
Celebrity 2026.04.16

2008年、ピーター・フィリップスが元妻のオータム・ケリーと結婚した際、王室の慣例から外れたある試みに対し、英国王室は戸惑いと疑念の入り混じった反応を示していた。

photography: aflo
ピーター・フィリップスは、来たる結婚式で、子どもたちの母であるオータム・ケリーとの最初の結婚のときと同じ過ちを繰り返すことはなさそうだ。6月6日には婚約者のハリエット・スパーリングとの挙式を控えている。さかのぼること約20年前、彼はエリザベス女王の8人の孫の中で、最初に結婚した人物でもあった。2008年5月17日、ウィンザー城のセント・ジョージ礼拝堂で盛大に行われたこのロイヤルウェディングは、(10年後にハリー王子とメーガン夫人が同じ場所で挙式したことでも知られる)華やかな式だった一方で、英国王室内部で物議を醸す出来事も伴っていた。
この結婚生活は長くは続かなかった。ピーター・フィリップスは、女王の孫の中で離婚を経験した最初で唯一の人物である。しかしそれ以上に、この結婚は王室の極めてプライベートな様子を、世間にさらけ出しすぎてしまった最初の例として記憶されている。当時、ピーター・フィリップスとオータム・ケリーは雑誌「ハロー!」と契約を結び、同誌に挙式の独占取材権を与えたのだ。『デイリー・エクスプレス』紙によると、ふたりは結婚式の写真を売却することで57万ユーロ(約1億円)以上の報酬を得たとされている。その一方で、招待客たちは式当日に4人のカメラマンと1人の記者が会場に詰めかけているとは知らされていなかった。
重大な判断ミス
礼拝堂内やフロッグモア・コテージでの披露宴で撮影されたこれらの写真には、王室メンバーたちが笑い合う様子や、エリザベス女王の頬にキスをする場面などが収められていた。これは、王室が公式に公開してきた従来の結婚写真とは大きくかけ離れた、きわめて異例のものだった。そして当時、この契約は大きなスキャンダルへと発展する。バッキンガム宮殿はこれを「重大な判断ミス」と非難した。
「英国国民は、女王が『ハロー!』誌のページに写真が載る以上の存在であることを期待しているはずだ。彼女は女王であって、サッカー選手の妻ではないのだから」。『デイリー・エクスプレス』紙の報道によると、これらの写真が公開された後、労働党のイアン・ギブソン議員はそう言い放った。一方、エリザベス女王自身も、王室の主要メンバーがセレブリティ誌とこのような契約を結ぶことを禁じたと言われている。来るべき自身の婚礼について非常に慎重な姿勢を崩さないピーター・フィリップスが、同じ過ちを繰り返すことはおそらくないだろう。
From madameFIGARO.fr
text: Louise Ginies (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi



