オスカー・デ・ラ・レンタを氷上でまとい、オリンピックで話題沸騰のフィギュアスケーターとは。
Celebrity 2026.02.19

創設以来初めて、ミラノ・コルティナ冬季オリンピックの機会に、オートクチュールメゾンのオスカー・デ・ラ・レンタがフィギュアスケーターに衣装を提供した。選ばれたのは、カナダ代表のディアナ・ステラートデュデクだ。

ディアナ・ステラートデュデクは、オスカー・デ・ラ・レンタをまとい、マキシム・デシャンとともにミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックに登場。(ミラノ、2026年2月16日)photography: VCG / VCG via Getty Images
ディアナ・ステラートデュデクは、「本当に誇りに思っています」と、月曜の夜、パートナーのマキシム・デシャンとの演技後に語った。さらに「ここまで支えてくれたチーム全員、そして助けてくれたすべての人たちを誇りに思います」と続けた。その夜、ミラノ・コルティナオリンピックのリンクで、悔しい11位という結果に終わったものの、42歳のカナダ人フィギュアスケーターは、真紅のオスカー・デ・ラ・レンタのドレスをまとい、観る者を魅了した。同メゾンがアスリートとタッグを組むのは、これが史上初となる。
「信じられない」
首元にバラのモチーフをあしらい、20万粒以上のガラスビーズを手刺繍で施した赤のアシンメトリードレス。この一着は、冬季オリンピックのショートプログラムでディアナ・ステラート・デュデクが2日前に着用していた、同じくオスカー・デ・ラ・レンタによるゴールドカラーのドレスに続くものだった。今回のオリンピックのために作られた2着のオーダーメイド衣装は、カナダ・フィギュアスケート連盟の理事であり、同ブランドの顧客でもあるアマンダ・デマレが仲介役となり実現した。彼女は大会の1年前、パートナーシップを提案するためメゾンに直接連絡を取っていた。「アマンダ・デマレから電話があり、『信じられないけれど、オスカー・デ・ラ・レンタが了承してくれたの。オリンピック用の衣装を2着作ってくれるって』と告げられました」と、ディアナ・ステラート・デュデクは日刊紙『トロント・スター』に語った。

ディアナ・ステラート・デュデクは、オスカー・デ・ラ・レンタをまとい、マキシム・デシャンとともにミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックに登場。(ミラノ、2026年2月16日)photography: Xinhua/ABACA
2024年、国際オリンピック委員会は、ロゴの掲出を条件に、オリンピックで選手がオートクチュールデザイナーとコラボすることを認める新ルールを採択した。これまでも、ヴェラ・ウォン、クリスチャン・ラクロワ、ロベルト・カヴァリといった名だたるファッションメゾンが、複数のフィギュアスケーターに衣装を提供してきた。
しかし、オスカー・デ・ラ・レンタがオリンピックの氷上に登場したことは、これまでとは次元の違うインパクトをもたらした。ジャクリーン・ケネディやオードリー・ヘプバーンの衣装を手がけ、スポーツの世界とは無縁だったメゾンがリンクに現れたのだ。それはつまり、フィギュアスケートの芸術性が、何時間もかけた刺繍を施すオートクチュールによって昇華されるほど、洗練された"シックな舞台"として認められたことを意味している。
もっとも、こうした特別な衣装を手にできるだけの資金力が必要なのも事実で、すべてのフィギュアスケーターに開かれているわけではない。フランスTVスポーツによれば、有名デザイナーにフィギュアスケート用の衣装をオーダーする場合、一般的に1000〜3000ユーロが必要とされるという。場合によっては、それ以上の金額になることもある。
From madameFIGARO.fr
text: Augustin Bougro (madame.lefigaro.fr) translation: Hanae Yamaguchi






