王室関係者やデビッド・ベッカム、ケイト・ブランシェットなど、大富豪たちの特等席！ ウィンブルドンのロイヤルボックスのドレスコードとは？

ウィンブルドンでは、スターたちが次々と観戦にやってくる。彼らが座るのは、VIPのための特別席、その名も「ロイヤル・ボックス」だ。

ウィンブルドンは、イギリス王室にとって毎年欠かせない行事だ。そして彼らには、最高の観客席が用意される。中でも「ロイヤル・ボックス」と呼ばれる特別席は格別だ。キャサリン皇太子妃が例年のように姿を現さないか、今年は誰もが見守っているけれど、すでに多くのセレブが登場している。74席もある「ロイヤル・ボックス」は決してイギリス王室専用ではない。大会の公式サイトには、1922年から「ウィンブルドンの友やゲストをもてなすために使用されてきた」とある。

イギリスの王家だけでなく、他国の王族や各国政府首脳、テニス界のレジェンド、ビジネスパートナー、英国軍関係者、セレブ等々がこの席を利用することができる。今年は、デビッド・ベッカム、ケイト・ブランシェット、ラッセル・クロウ、サラ・ファーガソンと娘のベアトリス王女、ジョン・シナらが姿を見せた。ボックスがある場所はセンターコート内で、ロイドルーム製の濃緑の籐椅子が並んでいる。ここに座った人は、ランチ、アフタヌーンティー、夕方のアペリティフ時にクラブハウスも利用できる。

厳格なルール

ロイヤル・ボックスに座るには、いくつかの厳しいルールがある。まず、この席のチケットはウィンブルドン公式サイトで販売されていない。入手する唯一の方法は「招待されること」。大会公式サイトによると、「ウィンブルドン選手権を開催する『オール・イングランド・クラブ』の会長が配布するもので、選手権運営委員会、芝テニス協会、その他関係機関からの推薦を受けて、大会2週間の招待を決める」とのこと。

招待を受けたら、王族が隣に座る可能性もあるような場合、ドレスコードを守る必要がある。公式サイトにはこう書かれている。「服装はエレガントでなければならない。たとえばスーツまたはジャケットにネクタイ等。女性は後ろの人の視界を遮る可能性があるため、帽子の着用は遠慮願いたい」。ただしこのルールは、2018年にキャサリン皇太子妃とメーガン夫人が日差しを避けようと帽子を着用してロイヤル・ボックスに現れた際、破られたことがある。

王室関係者やスター、大富豪たちの特等席！

6月30日に開幕した第138回ウィンブルドン選手権には多くのスターが顔を見せた。