モフモフで渋滞中! 旧正月でウサギ用ホテルが大盛況。

Culture 2023.02.04

From Pen Online

文/山川真智子

香港は世界で最も人口密度が高く、住宅価格が飛びぬけて高い都市の一つだ。多くの人々が狭い集合住宅で暮らしているため、ウサギは人気のペットとなっている。ところが飼い主たちにとって問題になるのが、留守にした際のウサギの世話だ。今年はコロナの規制が解除され、旧正月の時期には多くの人々が旅行に出るという。愛するペットに寂しい思いをさせたくないという飼い主のために、至れり尽くせりのサービスを付けたウサギの預かり施設が人気となっている。

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コロナ規制解除で需要が増加、休暇シーズンは満室。

APによれば、ペットのウサギを預かるサービスを始めたのは、「バニー・スタイル」というウサギのためのグッズや食品、サービスを提供するお店だ。オーナーもウサギを飼っており、ウサギが高温多湿の気候から解放されのびのび遊べるスペースを提供したいと、6月にプレイルームを開設したという。

当初はウサギ同志が集まるイベントを開いたりすることで利用者を増やしていたが、9月なって政府がコロナの規制解除に動き出したため、預かりのニーズを察知し、宿泊施設を設置したという。需要の高さは期待通りで、クリスマスには満室となり、今年の旧正月の連休中も予約でいっぱいということだ。15羽のウサギを預かることになったスタッフは、世話に大忙しだという。


お泊り中のウサギ。すっかりくつろいだ様子

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特製ケーキにエステもあり!まさにVIP待遇。

ホテルは1泊約15ドル(約2000円)で、30分間の見守り付きの遊び時間が含まれている。空調管理された建物内にはキャッスルゾーン、穴掘りゾーン、迷宮ゾーンと3つのテーマゾーンがあり、ウサギたちは木でできたお城に登ったり、ゴムボールのプールの中を掘り進んだり、トンネルの迷路内を探検したりして遊ぶことができる。

餌はニンジンではなく干し草だが、事前に特製の野菜ケーキを注文することができる。飼い主には、ライブストリームとビデオクリップも提供されるため、旅行中でもかわいいペットの様子をチェックできることも魅力だ。また、別料金でエステの利用も可能だという。

 

餌の干し草を食べながら満足そうなペットのウサギたち

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モフモフで渋滞中。誕生日やクリスマスのパーティも盛大に

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特製ケーキも人気

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飽きられて捨てられる子も… ウサギ界でも格差深刻?

ウサギを溺愛する飼い主がいる一方で、バレンタインデーやクリスマスなどに安易にプレゼントされたウサギたちが数ヵ月後に捨てられることも多々あるという。捨てられたウサギを保護し、受け入れ家庭を探すシェルター「トロバニー」では、年明けから数ヵ月の間に、ウサギの救助ホットラインに電話が殺到することを予測している。すでに飼い主に捨てられた42匹のウサギを収容しているそうで、ウサギ界の親ガチャならぬ飼い主ガチャも深刻なようだ。

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text : Machiko Yamakawa

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