カミラ王妃の称号、「クイーン・コンソート」から「クイーン」に変更か?

Culture 2023.03.20

これまでの予想を裏切って、2023年5月6日、チャールズ3世の戴冠式で妻カミラが「クイーン・コンソート(王妃)」ではなく「クイーン(女王)」と呼ばれる可能性が高いことが明らかになった。

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コモンウェルス・デーのカミラ王妃。(ロンドン、2023年3月13日) photography: Getty Images

イギリスメディアによれば、カミラ王妃は5月6日のチャールズとの戴冠式以後、「クイーン・コンソート(王妃)」ではなく「クイーン(女王)」と呼ばれることになるようだ。いずれにせよ、今回の戴冠を記念して出版されたコロネーションバイブルの中には、今回の戴冠式に関連して「国王チャールズ3世とクイーン(女王)カミラ両陛下」と書かれている、と英「ミラー」紙が報じている。

通常、王の配偶者には「クイーン・コンソート(王妃)」の称号が与えられる。「クイーン(女王)」は血筋によって君主の地位を受け継いだ女性が名乗る称号で、例えば、父である国王ジョージ6世の死後に戴冠したエリザベス女王のようなケースだ。

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称号をめぐる長い議論

クイーン(女王)とクイーン・コンソート(王妃)は異なる称号だが、国王チャールズ3世の妻は国王在位中、おそらく称号が簡略化されて「クイーン・カミラ」と呼ばれることになるだろう。それはエリザベス女王の母で国王ジョージ6世の妻が正式には「クイーン・コンソート」の称号であったにもかかわらず、「クイーン・エリザベス」の名で知られていたのと同様のやり方だ。

カミラ王妃の称号はこれまで多くの議論の的となってきた。チャールズ国王が皇太子時代、ダイアナ妃と結婚していた頃からカミラと愛人関係にあったため、イギリスでは家庭を破壊した張本人と彼女のことを長い間みなしていた。そのため、2005年にチャールズ皇太子(当時)と結婚する際、カミラ(旧姓パーカー・ボウルズ)は将来チャールズが国王となっても「プリンセス・コンソート(国王夫人)」の称号しか与えられないことが決定された。英国王室史上初めての称号である。

しかし、1年前、この決定は覆された。予想に反し、2022年2月5日、在位70年のプラチナジュビリーを目前に控えたエリザベス女王が、「時が来たら、カミラは忠実な奉仕を続け、クイーン・コンソートとして知られるようになってほしい」という「心からの願い」を表明したからだ。しかしながら女王の強い決断も、カミラとチャールズにいまだつきまとうダイアナの亡霊を忘れさせてはくれない。

text: Ségolène Forgar (madame.lefigaro.fr)

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